水分や湿気を好み発生するカビ問題において、最も深刻なケースとなるのが「漏水事故」です。家主の不注意、給排水設備の老朽化、建築リフォーム時の施工ミス原因は様々ですが、漏れた水は建物中に広がり深刻な被害を与えます。特にマンション・アパートやビルのテナントでは階下の住民まで被害拡大することもあり被害額も大きくなります。また対応方法を間違うと近隣トラブルに発展する場合もあります。
弊社のこれまでの経験から漏水事故後の復旧のポイントを解説します。
ほとんどの漏水事故のケースで水が建物の大部分に広がっています。適切に復旧するために内装をすべて解体しスケルトンの状態からカビの除去、防カビ施工を行った上でリフォームを行う大規模なものになってしまいます。
Point 1
漏水に気づいた場合まずは水漏れの原因をつきとめ水を止めるというのが第一優先です。洗濯機の排水ホースが外れてて…といった簡単なモノはいいのですが、マンションの床下にて配管が劣化しピンホールという小さな穴が空いてしまい何ヶ月もの間徐々に漏れていた場合などは、原因箇所の特定は困難を極めます。原因を突き止め止水した次は漏水による影響範囲の正確な特定が必要です。漏れ出した水はあらゆる隙間から建物内にドンドン広がっています。壁や床など内装を剥がして影響範囲を確認する場合も多々あります。正確に影響範囲を特定しないとカビ問題以外にも漏電などの二次被害に発展する可能性もあり注意が必要です。
Point 2
漏水事故からの復旧作業で、家具やクロスなどは新しくしてキレイになったので一旦復旧が完了したが、後になって「部屋がカビ臭い」や「クロスにカビが発生しだした。」といった話をよく聞きます。これは復旧を急ぐあまり適切な手順を踏まず、水分の除去が足りない事によって起こります。漏水事故の場合多くが保険対応での復旧リフォーム工事になるのですが後からカビ問題が発生すると工事のやり直しなどで大変な事になります。漏水事故は表面的にキレイにするだけでなく、しっかりと影響範囲を特定した上で十分な乾燥作業、防カビ工事まで行う事が大切になります。
Point 3
不動産管理のお仕事をしてらっしゃる方は口をそろえて「漏水事故は大変!」と言います。特にビルやマンションの場合、階下の方に被害が出ると揉め事に発展するケースが多いのです。
特に目に見えないカビの問題は建築業者だけでは対応ができません。
そこで効果を発揮するのが、漏水事故後の水分量が適正かを測る「含水率測定」やカビ菌の有無・量を測る「カビ菌検査」です。
カビバスターズ名古屋では菌検査の専門家と協力して調査報告書をお出ししています。科学的な検査を客観的残すことで漏水事故後の作業の適切性をカタチに残し作業完了の線引を行えます。
漏水事故後の復旧にはカビ問題を見据えた適切な手順と
「カビ菌検査」「含水率測定」が有効!