「HACCP」は「Hazard(危害)、Analysis(分析)、Critical(重要)、Control(管理)、Point(点)」からなる造語です。HACCPはアメリカのアポロ計画で宇宙食の安全性を確保するために行われた衛生管理方法で、その後世界に広がり、今では衛生管理の国際的な手法として採用されることになりました。日本でも2021年6月より食品事業者に対してHACCPの導入が完全義務化されました。
2021年6月よりHACCPの完全義務化
HACCPコーディネーターは、微生物による汚染や異物混入などの危害を予測し、事業者に予防の提案を行える専門的知識を持ちます。カビバスターズ名古屋では、そんなHACCPコーディネーターが「カビ汚染」に焦点を当て、カビを発生・繁殖させないよう対策を立てます。特に、食品工場や病院などは一度カビが広がってしまうと大きな問題となってしまうため、専門的な知識を持つHACCPコーディネーターがしっかりとカビ対策についてご提案させて頂きます。
壁に小さなカビがあっても早急な対処が必要だと思えないかもしれません。しかしカビは壁に付着しているだけではなく、目に見えない数ミクロンのサイズで空気中を漂い、あらゆる被害を引き起こす可能でしがあります。ここでは病院や工場でカビが発生するとどのような被害が起こるのかをご紹介します。
商品・食品の品質悪化
商品や食品にカビが混入してしまった場合、クレームに繋がるだけでなく、商品を手にした方や、食品を口にした方などお客様への健康被害に発展してしまうことがあるため、重大な問題となります。
人体への健康被害
工場や病院内で働く従業員が空気中に漂うカビを定期的に吸い込んでしまうことにより、鼻炎や肺炎などの症状が発症してしまうことがあります。喘息持ちのかたは症状が悪化したり、免疫力が低下している人はカビによる被害に遭う確率が高まりますので注意が必要です。
建物の劣化
カビはプラスチック、金属、ガラス、木材などあらゆるところに付着し、繁殖します。カビは素材に根を張りそこから栄養を吸収していくため、カビが付着した素材は分解され、劣化が進行してしまいます。
ここでは病院や工場などでカビが発生しやすい場所を紹介します。ご自身の建物内でカビが発生していないか、今一度お確かめください。
保管庫の温度や湿度によっては、食品や材料にカビが付着すると、原材料を栄養分としてカビが繁殖し、保管庫内で増殖してしまいます。カビは温度と湿度と栄養で繁殖していくので管理には注意が必要です。また、保管庫はダンボールやボックスなどが積まれており、隅々まで確認できず知らないうちにカビが増殖していた、なんてことが起こる可能性もあります。
カビ対策
カビは温度、湿度、栄養分で成長し、繁殖していきます。温度と湿度管理をしっかり行えていればカビは繁殖しません。カビの発育条件は、温度15~30℃、湿度88%以上ですのでこの要素が合わさらないよう管理が必要です。またホコリも栄養分になるので定期的に清掃を行いましょう。
一般家庭でもカビが増殖しやすい水回りですが、病院や工場でも同様にシンク、トイレなどの水回りはカビが発生しやすいポイントです。水回りは常に湿度が高いため、カビが繁殖しやすい条件を揃えています。
カビ対策
換気扇があれば定期的に換気扇を回し、換気を行って湿度を室内に溜め込まないようにしてください。また、定期的に除菌剤での清掃を行って菌を定着させないようにしましょう。
病院の調理場や食品工場など、水蒸気が発生する場所は立ち上った水蒸気が天井に溜まりやすく、その分カビが発生しやすくなります。天井にカビが発生してしまうと、その下で作業を行なっている人や商品・食品にカビが落ちて入ってしまうことが考えられますので、注意が必要です。
カビ対策
作業内容によって湿度が高くなると予想できる場所に関しては換気扇をしっかり稼働させ、湿度がたまらないようにすることが最も重要です。また、換気だけでなく温度調整のために空調設備を整えておくと良いでしょう。%以上ですのでこの要素が合わさらないよう管理が必要です。またホコリも栄養分になるので定期的に清掃を行いましょう。
エアコンや換気扇などの空調設備はカビが大量に発生しやすい場所です。設備内は室内の埃が溜まりやすく、それを栄養分としてカビが発生します。さらに内部は水分が溜まりやすく定期的な清掃も難しいため気づかないうちに大量発生していることも。内部に発生するとカビを含んだ空気が室内に排出されるため悪循環となりますので、空調設備は特に気をつけるべき場所です。
カビ対策
期的な空調設備の清掃が一番効果的です。空調設備だけでなくその周辺のダクトもきちんと清掃しましょう。すでにカビが発生してしまった場合は早急にカビを除去するために専門業者にご相談ください。
病院や工場でカビが発生するとそこで働く人だけでなく、施設利用者や商品購入者への二次被害をもたらす可能性があります。カビは小さいからと放置せず、しっかり根本から除去しましょう。カビバスターズ名古屋では衛生管理の専門的知識を持ったHASSPコーディネーターが、病院や工場などがカビ被害に合わないようカビ除去はもちろん、カビが発生しないための対策をご提案しております。より専門的な観点からカビに関するご相談に乗ることができますので、カビにお困りの方はカビバスターズ名古屋にご相談ください。
次はどのようなカビ調査・検査を行うのかご紹介します。
カビの調査・検査